私は、3年前のちょうどコロナが流行り始めた頃にパニック障害を発症しました。
今まで、大きな病気もした事もなく健康体だった自分が心の病になるなんて
初めはショックと不安な気持ちでいっぱいでした。
3年が経った今ではだいぶ症状も落ち着き、最近では発作も起きなくなってきたので
発症までの経緯と回復する為に実践して良かった事を綴りたいと思います。
今パニック障害で苦しんでいる方が少しでも前向きになれるきっかけになりますように。
パニック障害が発症するまで
少しずつ感じていた体の不調
今の職場で働き始めたのは、5年ほど前から。
会社にも慣れてきた頃、時々運転中に息苦しくなったり、仕事中にお腹が痛くなる事が増えてきました。
そして、定期的に続いていた不眠。その為、朝起きても疲れがとれていません。
今考えると、体から沢山危険信号がでていたんです。
しかし、不思議なもので病院に行こうという考えには至りませんでした。
むしろ、仕事が楽しくて休みたくない、頑張りたいという気持ちと、何より子ども優先。
日々の生活に追われ過ぎて自分の事はいつも後回しでした。
そんな日々を続けていた、とある土曜日。
何とも言えない気持ち悪さと右下の腹痛に襲われました。
いつもと違うお腹の痛み。不安になり携帯片手に検索、検索・・・。
出てくる病名に勝手に落ち込む私。
その日は夕飯も食べず、早めにベッドに入りましたが、動悸もあり眠れないまま朝を迎えました。

次の日は、日曜日。
娘のピアノの発表会があり、休む事も出来ず頭がぼんやりする中出かけた記憶があります。
そして迎えた、月曜日。

やっと病院に行ける
息苦しさもあるけど・・・とりあえず、かかりつけの内科へ。
自分の中でも、精神的なものかなという不安もあったので現在の状況をなるべく詳しく話しました。
が、結果は「胃腸炎」という診断。
整腸剤を処方され、しばらく様子をみてくださいとの事でした。
突然やってきた発作
内科を受診してから1週間後のある日。
その日の午後は、お休みをもらって家にいました。
夕方になり、「さて、末っ子のお迎えに行くか」と立ったら何だか気持ちが悪い。
また、あの気持ち悪さがやってきたのです。
気持ちが悪いという表現しかできないのですが、吐きっぽい訳でもなく、風邪のような気持ちの悪さでもない。
それでも、末っ子のお迎えに行かなければと思い、上の子2人を車に乗せ出発しました。
5分ほど走ったころでしょうか。
急に今まで味わったことのない、恐怖感と不安と動悸に襲われたのです。
ただ、運転してるだけなのに・・・毎日通っている道なのに・・・死ぬ・・・死んじゃう!!
自分でも怖くなってしまい、急いで路肩に車を停めました。
しばらく休んで様子を見ましたが、安全に辿りつける自信が無かった為引き返すことに。
お迎えは姉に頼むことにしました。
そして家に帰った直後。
今度は息を吸っても吸っても酸素が入ってこない。
このままだと死んじゃう!洗面台に手をかけたまま動くことが出来ず
姉に電話をして、「息ができない!」と半泣き状態で状況を説明しました。
姉からの返事は、『私と同じパニック障害かもね。症状がよく似てる。』という言葉でした。
姉は、数年前からパニック障害で心療内科に通院しています。
『私の頓服を持って行ってあげるから、横になっていな』と言われ、電話を切りました。
パニック障害かぁ・・・
何で私が?ストレス?あったっけ?
もし本当にそうだったら
今後どうしよう・・・


そんな事を考えているうちに、姉と末っ子が到着。
私は、もらった頓服を飲み横になりました。
その日の、子ども達の夕飯は姉が面倒を見てくれて、それだけで救われた気持ちになり、
少し症状が和らいだのを覚えています。
はじめての心療内科が最悪だった
次の日、主人が朝一で心療内科に連れて行ってくれました。
前日調べた病院は全て予約でいっぱいだった為、「予約不要。当日診察可能」という病院へ。
あとあと考えると、この時点でちょっと怪しいのですが・・・
口コミを見ると、とんでもなく評判が悪い。
主人に、行きたくないと伝えるも、「行ってみないと分からないし、薬を貰うだけでもいいから行こう」
と言われ、しぶしぶ行くことに。
(今考えれば、連れてってくれるだけでありがたいのですが。)
病院に着いて、すぐに診察室に通されました。
パソコンの画面を見ながら、ぶっきらぼうに
「今日はどしました?」
と聞く先生。私の顔も見ませんでした。
話す気力もないまま、一通りの経緯を話すと
「あ、そう。眠れないなら眠剤出すから。薬飲んでまだ良くならなかったらまた来て」
と言われて、3分程度で終わりました。
なんだか悲しくて、余計不安になってきて泣きそうになりながら帰宅したのを覚えています。
そして、帰りの車で2ヶ月待ちだけれど評判の良い先生の病院をすぐに予約しました。



どんな病気でも、病院選びってとても大事。特に心の病気は一歩間違えたら症状を悪化させてしまうかもしれないと思った出来事でした。
現在通院しているクリニックへ
2ヶ月ほど経ち、予約していたクリニックを受診しました。
この2ヶ月の間にも、何度か発作を繰り返していたので待ちに待った受診という感じ。
そして、いい先生だといいなと向かいました。
診察室に入ると、先生ではなく看護師さんが問診をしてくださいました。
30分以上かけて、家族構成から仕事のこと、生まれ育った環境、いろいろなことを
優しく聞いてくれ、それだけで心が軽くなりまた涙が出そうに。
そして、その話を事細かく先生に伝えてくださり先生も優しく



大変でしたね。必ず良くなるから大丈夫ですよ。
と言ってくれて、その言葉だけでちょっと回復した気持ちになりました。
それから、現在までこちらの病院にお世話になっています。
3年経った今の状況
発作については、全く出ないわけではないけれど仕事にも行けるようになり
1人で車に乗って買い物に行くのも平気になりました。
最初の頃は、とにかく1人で行動してその先で発作が起きたらどうしようという不安から
どこにも行くことができなかったのです。
お出かけが大好きだったのと、子どもたちを楽しい場所に連れて行ってあげられないのが
すごく悲しくて・・・。
でも、焦らないで気長に行こうと心に決めました。
しばらくは毎日飲む薬+頓服の組み合わせでしたが、半年ほどで発作も起きなくなったため
お守り代わりに頓服のみ処方してもららうようにしました。
その辺りから、徐々に以前のような生活が送れるようになりました。
薬だけではなく、パニック障害に良いと言われることを端から試したので
そのおかげもあるかもしれないですね。
それでは次の記事で
- 実際にどんな時に発作が起きたのか
- 実践してよかったパニック克服法
- パニック障害になって学んだこと
を紹介したいと思います。
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